Customer’s Voice お客様の声
デザインはお好みのままに、ペア感を
結婚指輪物語
謳われ続ける恋の歌
ご入籍されるにあたって、多くの方がお仕事をされながら、ご新居探しやお引越し、新生活の必需品を揃えるなど、けたたましく時間が過ぎていきます。
ご入籍をされて1年弱、ようやく私生活が落ち着きになられた秋、ご主人様と奥様がご結婚指輪のご相談にお越しになられました。
何十年も着け続ける指輪になるから丈夫さが必要。と将来のこともしっかりとお考えになられ、耐久性の高い指輪をお手伝いさせていただいているTANZO.にお越しいただけたとのことでございました。
お二人のご希望をヒアリングさせていただきながら、お好みに合わせてサンプルリングをご覧いただきました。
サンプルリングを手に取りながら、お互いに感想を述べ合うお二人の目は、とてもキラキラと輝き、また仲が良く、とても幸せそうなお姿が今も印象に残っております。
最高のご結婚指輪になられますようデザインのご提案をさせていただきまして、ご主人様と奥様共にそれぞれのお好みに沿ってじっくりとご検討され、デザインの候補が決まりました。
候補のデザインが決まった際、奥様がご主人様に『二人で全然違うデザインになったね』と呟かれました。
恐らくはデザインの【ペアリング感】について告げられたのかと存じます。
ペアリングの本来の意味は違いますが、確かにご結婚指輪はペアリングと表現される印象がないでしょうか。
ではその印象が指すペアリングとは何でしょう?
店舗のスタッフがおススメする同じデザインの結婚指輪?
ですが、ペアリング感を優先する為に、どちらかお一人がお相手様のお好みに合わせて本当に好きなデザインを諦める……一生ものの指輪だけれど…。
ご結婚指輪はご入籍の証。幸せの象徴。そんな大切な指輪を妥協してお選びになられるのは勿体ない!と私は常々感じております。
そこで、ご主人様と奥様の想いを大切にデザインはそれぞれお好みのまま、ペア感のあるデザインをご提案させていただきたい!と考えました。
ご主人様のご希望のデザインは【にしきなりける】という和歌を元にしたデザインでした。
【にしきなりける】
見渡せば 柳さくらを こきまぜて 都ぞ春の 錦なりける
《指輪への想い》
あなたこそが真の美しい方だと改めて思いました。美しい柳と桜がまじり合う様子をえぐり加工と華やかなテクスチャーで表現しました。
奥様のご希望のデザインは【月立ちて】という和歌を元にしたデザインにスターダストを追加しております。
【月立ちて】
月立ちて ただ三日月の 眉根搔き 日長く恋ひし 君に逢へるかも
《指輪への想い》
「あなたに会いたい」という心が揺れる想いを緩やかなV字加工で表現しました。ダイヤモンドは三日月や眉をイメージしております。月の輝きを鏡面仕上げで表しています。
ご主人様と奥様のデザインを比べると、確かにデザイン上のペア感はないのかもしれません。しかし、TANZO.は鍛造製法かつオーダーメイドでございますので、デザインの自由度が非常に高いのが特徴です。
奥様の指輪のダイヤモンドの周囲には、エレガントな輝きを持つスターダストという加工を施しております。
そのスターダストを、ご主人様の指輪の正面ではなく下側の側面に入れるデザインをご提案させていただきました。
すると「うんうん、これならスターダスト入れたい」とご主人様。
「それいいかも!さりげなくペア感もあるし」と奥様にお喜びいただけました。
最終的にはデザインの範囲によって印象も変わってまいりますので、展開図でデザインのパターンをご確認頂きまして、正式にデザインがお決まりになられました。
ご主人様と奥様がご相談にお越しになられた際は、お住まいがTANZO.神戸旧居留地店と同じ兵庫県でしたが、今はお仕事のご都合で新天地にてご活躍されているとお伺いしております。
始まったばかりの新天地でのご生活は、慣れるまでに多少のお時間が必要かと思います。ですがご相談の際、とても幸せそうだったご主人様と奥様でございましたら、いつまでも仲睦まじくお過ごしになられるかと存じます。
そんなお二人が幸せを噛み締める理由の一つに、美しく輝くTANZO.のご結婚指輪がございましたら、プランナーとして大変光栄でございます。