Column コラム
婚約指輪のダイヤモンドの歴史とは
・知って楽しいダイヤの歴史
婚約指輪に付いているものといえば、ダイヤモンドというイメージが強いですがダイヤがいつから日本になじみのあるものになったかご存知でしょうか。ダイヤの魅力には気づいていても、その宝石がどうやって婚約指輪の宝石として日本に馴染んでいったのかその歴史までを知っている人は多くはいません。そんなダイヤの歴史を楽しみながら知っていきましょう。
・江戸時代の日本とダイヤ
今は昔、江戸時代の日本では鎖国の状態であったことからあまり外国の文化が入っていきにくいという背景がありました。その背景が影響してか、当時も日本ではダイヤを認知している人があまりいませんでした。日本の歴史の中でダイヤが見られるようになったのは江戸時代の中期ごろのことで蘭学者がダイヤモンドの原石を物産会に出品したことがきっかけになったという話があります。そこからダイヤモンドという光り輝く美しい石の存在が日本国内の中で広まっていきました。
・富裕層がダイヤを手に入れる時代
ダイヤが宝石として日本国内に入ってくるようになったのは、幕末の頃だと言われています。日本に残る記録には、摂津守の木村善毅がアメリカの大統領夫人にダイヤモンドを贈られたという情報も見られます。他にも、アメリカに訪れた際にダイヤモンドの入ったネクタイピンを贈られたという日本人もいました。このようなダイヤに関する文献が幕末ごろに多く見られています。ですがこの時代は庶民が持つものというものではなく、お金を持っている人たちや外国の人たちと交流のある人たちのみであったと考えられます。
・富の象徴となった時代
明治時代に入ると、今まで以上にダイヤが日本国内でも多くの人々に認知されるようになりました。ダイヤは当時の日本国内では上流階級の人たちが身に着けて自分を飾ったことにより、富の象徴というイメージが強く持たれていました。明治時代に入ると、宝石を圧扱う店舗が増えたり、宝石を輸入する事業も増えてきたために今までよりも宝石が人々に身近な存在になっていきました。
・十分に浸透され始めた戦後
日本国内で結婚指輪などが浸透しはじめたのが1900年にはいってすぐのころです。欧米の文化が日本に入ったことで、結婚式で指輪を交換するという習慣が日本の中でも行われるようになりました。しかし戦争が起きたことによって一時は日本に外国から宝石が入ってくることはなくなりました。戦争が終わったことにより再び宝石が国内に入ってくるようになり、高度経済成長期には庶民の人でもダイヤの指輪を身に着けるようになるほどダイヤが人々に身近な存在になりました。
・現在の日本
上記のような歴史を経て、現在では結婚指輪はもちろんですが婚約指輪にもダイヤを選ぶ人が増えています。昔はお金を持っている人しか手に入れることができなかった豪華な宝石ですが、現在は気軽に購入できる金額でも婚約指輪が販売されています。ダイヤモンドの持つ輝きは多くの人を魅了します。特別な人に贈る婚約指輪には、美しく輝くダイヤモンドを選びたいものです。
まとめ: 意外と浅いダイヤの歴史
もっと歴史が深そうなイメージがあるダイヤですが、日本に入ってきてからの歴史は、まだあまり経っていないものです。しかし歴史をたどってみると、どのように日本にダイヤモンドが普及してきたか分かって楽しさを覚えた人もいたのではないでしょうか。今後、結婚する予定がある人や恋人がいる人は、目を惹く輝きを持つダイヤの付いた素敵な婚約指輪を探して自分がずっと手元に置いておきたいと思えるものや、ずっとはめつづけたいと思える婚約指輪をチョイスしましょう。