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がっかりするプロポーズとは

宝石業界裏話

「楽しみに待っていたプロポーズだったのに、がっかりしてしまって、彼とは別れました」なぜ、こういった状況になってしまったのでしょうか。プロポーズする側の言い分、受ける側の言い分について、体験談をまじえ、分かりやすく説明したいと思います。

 

プロポーズされたことに気がつかなかった

あまりにも自然なプロポーズは、それがプロポーズの言葉であると信じてもらえない、気がついてもらえないことがしばしばあります。

 

例えば、Aさんの場合です。

「彼女が大好きで会うたびに好きだ、結婚してと伝えていました。プロポーズしようと決めた日は、ちょっと豪華なディナーを予約して行ったのですが、彼女にはその真意が伝わらず、お断りのひと言。後で聞いたら、あれがプロポーズだったとは思わなかったそうです。もう少し言葉を選んで、真剣な顔で言えば良かったと後悔しています。もちろん、まだ、独身です。彼女は同僚と結婚し、1児の母ですよ。」

 

彼女のことが好きで、素直な性格の男性は思ったことがそのまま言葉になってしまうことから、軽く見られてしまう傾向にあります。こういった時はいつもとは違う形で、例えば手紙に想いをしたためておき、それとバラの花束を一緒にプレゼントすれば良かったかもしれません。

 

ロマンチックな雰囲気じゃなかった

女性は年齢関係なく、ロマンチックな雰囲気に憧れます。プロポーズとなれば尚更です。いつものノリでサラッと「結婚しようか」では、良い答えがもらえないかもしれません。

 

Bさんの場合は「僕は恥ずかしがりやで相手の顔を見て、プロポーズするなんて絶対に無理だと思ったので、そっけなく結婚しようと伝えました。答えはイエスだと思い込んでいたので、ノーと聞いた時はがっかり。彼女の顔を見ることができず、別れてしまいました。」

 

女性は結婚を前提に付き合い始めたころから、プロポーズの場所はここで、言葉はこうで、婚約指輪はこれで、渡し方はこうでとあれこれ考え、それをデートのたびにさりげなく彼に伝えています。結婚やプロポーズに期待を持っている女性の場合、ロマンチックな雰囲気がない上、その言葉さえも聞いていないとなれば、結婚相手としては無理だと判断し、別れを選ぶ方も少なくありません。

 

婚約指輪がなかった

女性には、大きく分けて3つのタイプがあります。プロポーズされる時は絶対に婚約指輪が欲しいタイプ、婚約指輪が不要な節約タイプ、普段使いできるジュエリーが欲しいタイプの3つです。

 

婚約指輪が欲しくないタイプ、好きなジュエリーが欲しいタイプの方であれば、婚約指輪が用意できなくてもがっかりされる心配は少ないですが、婚約指輪を願っているタイプであれば、そのがっかり度は計り知れません。用意できない、用意しないと決めている時は、前もって、そのことを彼女に伝えておきましょう。彼女は必要ないと思っているカップルでも、男性自身が、絶対にプレゼントしたい・・けじめとして・・などで婚約指輪を用意する方もいらっしゃいます。

 

サプライズがイヤだった

サプライズプロポーズを、みんなが喜ぶとは限りません。

 

こちらは、Cさんの場合です。

「彼は友だちが多く、みんなでワイワイするのが好きなタイプでした。人間関係が苦手な私は、彼のそんなところを頼もしく思え、お付き合いを始めたのですが、まさか、プロポーズもみんなも前だったとは想像もしていませんでした。みんなの前で断るわけにもいきません。その場ではイエスと答えましたが、後日、彼と二人になった時、結婚は考えられないと伝えました。あのサプライズでがっかり。一気に冷めてしまったんです。」

派手なサプライズプロポーズは、女性の心をつかむこともありますが、その反対に、彼女の気持ちを遠ざけてしまうこともしばしば。まずは、二人の気持ちを確かめることが大切です。

 

最高のタイミングを狙って!

いかがでしたか。がっかりさせてしまうプロポーズは勇気を出す男性、その気持ちを受け入れる女性ともに、それぞれの考えがあります。両者のタイミングと気持ちが合うことが一番ですが、それは二人にしか分かりません。可能であれば、彼女がプロポーズに望んでいることを友人知人から情報を仕入れておきましょう。プロポーズする時は、彼女の顔を見て、声のトーンを聞いて、最高のタイミングで行うことをおすすめします。