Column コラム
婚約指輪は値段だけでは選べない ~鍛造指輪こだわりの婚約指輪ダイヤモンドの選び方 1/9
■婚約指輪は値段だけでは選べない
男性から女性に贈る婚約指輪。その種類は非常に数多く、ジュエリーショップには少しずつ違った指輪がズラリと並べられています。
すっきりとしたシンプルなものから、凝ったデザインのもの。大量生産の既製品と職人手作りの一点もの。使われているダイヤモンドの品質や大きさも、本当に千差万別。もちろん価格にも大きな開きがあります。
「給料の3ヶ月分」などと言われる婚約指輪ですが、これはCMで使われたキャッチフレーズがそのまま定着しただけで、特に根拠はありません。ですが婚約指輪は結婚指輪とともに、一生に一度のもの。無理な背伸びをすることはありませんが、これからの人生をともに歩いていける、確かなものを選びたいものです。
ところが、いざ「選ぶ」となると、これがなかなか難しい、というのが本音ではないでしょうか?
確かに婚約指輪の善し悪しなど、ほとんどの方は考えたこともないでしょう。選び方のポイントといっても、デザインやダイヤモンドの大きさくらいしか思いつきません。
最近ではダイヤモンドの品質基準である「4C」にこだわる方も増えてきましたが、逆に4Cばかりにこだわりすぎる傾向も見られます。そのため多くの方が4Cと値段だけで婚約指輪を選んでいる……というのが現状でしょう。
ですが、婚約指輪は4Cと値段だけで選べるものではありません。鑑定書にしても、それだけを判断基準にするべきではないのです。あなた自身の目でチェックするべきポイントは数多くあり、そこをおろそかにしてしまうと、後悔することにもなりかねないのです。
「4Cのグレードは高いのに、ダイヤモンドの輝きが鈍い」
「知らない間に、指輪が歪んでしまった」
「いつの間にか、ダイヤモンドが外れてしまった」
信じられないかもしれませんが、こうしたトラブルは実際にあります。そして、決して少なくはありません。
「よそのお店で買ったものなのですが、良いですか?」
このように、遠慮がちに修理を依頼されるお客様は多数いらっしゃいます。そして変わり果てた姿の指輪を拝見すると、なんともやりきれない気分になります。 婚約指輪は、これからの長い人生をともに過ごし、変わらぬ愛を誓うもの。
それが輝きの鈍いダイヤモンドであったり、やすやすと変形してしまったりしては……。お客様の心情はいかばかりでしょうか。
そんなことにならないためにも、まずは婚約指輪の選び方を知っておいていただきたいのです。
そしてご自身の目でしっかり選び、デザインや値段ばかりに惑わされることなく、納得のいく一本をお選びいただきたいのです。 そのためのポイントを、これから詳しくお話ししていきます。
指輪本体については指輪作りになりますので www.tanzo.jp で記します。ここでは指輪にはめこまれたダイヤモンドを中心に、話を進めていきましょう。
すでによくご存じのことも、あるいは「初耳だ」ということもあるでしょう。ジュエリーショップの店員でさえもよく知らないような、そんな情報も混じっているかもしれません。これらの知識を身につけておけば、納得のいく指輪選びができるはずです。