Column コラム
結婚までにおさえておきたい鍛造の結婚指輪
結婚指輪の種類として「鍛造(たんぞう)指輪」があります。鍛造指輪という言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。鍛造指輪は、熱した金属に強度を加えて作られます。また、職人による手作業の工程もあることから、付けている感じがなく、なじみやすいのが特徴です。
金属に熱を加え、圧力をかけて強度アップ
鍛造指輪とは、金属の加工法の一種である「鍛造」によって作り上げられた指輪のことです。
鍛造とは、その文字のとおり「鍛えて」「造る」金属の加工法です。鍛造の分かりやすい例としては、「刀鍛冶」があります。
刀鍛冶は、刀の原料である鉄を熱して大きなハンマーでたたきますが、熱した鉄に強い力が加わると、強度が大幅にアップします。
刀の場合は、熱した鉄をたたいて作りますが、指輪用の金属を鍛造する場合は、加熱して液体状となった金属を型に流し込み、型の内部で冷やした後に圧力をかけます。圧力をかけることによって、金属の強度が高まります。
鍛造と言えば、日本とドイツが持つ技術
鍛造は、世界的に見ると日本とドイツが高い技術を保有しています。鍛造された金属は、指輪にも用いられますが、そのほかにも、自動車部品やフォーク、スプーンなどの金属食器、工具にも使用されています。
日本とドイツは、優れた物作りの技術を持っているからこそ、鍛造においても高い技術を保有していると言えるでしょう。その高い技術こそが、鍛造指輪を高品質に仕上げ、ブランドとして名を馳せていると言えます。
『着けている感じがしない』ことが特徴
鍛造指輪の口コミで最も多いことは「付けている感じがしない」ということです。そのほかには、「なじみやすく、重さを感じない」、「たたいて作る工程があり、手作りされているので大切にしたい」との声がありました。
指輪を付けている感じがしないのは、鍛造品の性質にあると言えます。
金属を鍛造すると、金属の断面には木の年輪のような「メタルフロー」(鍛流線)ができあがります。この「メタルフロー」によって、鍛造した金属は、鍛造しない金属と比べると、よりなめらかに感じられるのです。
作り手である、職人の心意気が伝わる
また、職人の手によって作られていることも、なじみやすく感じられる理由と言えるでしょう。
手作りの品には、作り手の心が吹き込まれるとされていますが、職人が丹精込めて仕上げた鍛造指輪には、良い品をこの世に送り出したい、という心意気が込められています。その心意気が、指輪を身につけた方の心に伝わると言えるでしょう。
なお、鍛造指輪は、サイズ直しが可能となっていますので、サプライズで指輪をプレゼントしたい方にも最適と言えます。