Column コラム

ダイヤモンド鑑定書の問題点 ~鍛造指輪のこだわり② 3/9

指輪

 

■鑑定書にはばらつきがある

ダイヤモンドの鑑定書。いかにも「お墨付き」という言葉がふさわしい権威を感じます。

ですが実はこの鑑定書、絶対のものではありません。先にお話ししたように、時としてばらつきが起こるのです。

なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?   ダイヤモンドの鑑定書は、鑑定機関によって鑑定され、発行されます。

4Cという評価法を考案したアメリカの米国宝石学会(GIA)をはじめ、世界各国に鑑定機関があり、ダイヤモンドの評価・鑑定を行っています。もちろん日本にもいくつかの鑑定機関があり、鑑定業務に携わっています。

ですが、さまざまな方法で精密にダイヤモンドの状態を調べたとしても、最終的にどのグレードに分類すべきかという判断は、担当した鑑定人が行うもの。ですからどうしても、そこに判断のぶれが表れてしまいます。

このような事情もあって、鑑定書の評価のぶれというものが生まれてしまうのです。

お客様にとっては、ダイヤモンドを選ぶとき、鑑定書は大きな指針となります。それだけに、その鑑定書が信頼できる鑑定機関のものであるかどうかは、重要なポイントとなるのです。