Column コラム
チタン、タングステン、ステンレスの指輪って?
チタンリングのデメリット
しかし、チタンでつくられたリングにはデメリットが存在します。長年身につけるものとして、購入する際はこれらのことをよく考える必要があります。
・圧倒的な安さ=希少価値の低さ
プラチナが 1g=4000円位に対して
チタンは 1g=0.15円位 1Kg=150円位
チタンはプラチナの2万分の1以下になります。
・サイズが詰められない
チタンという金属の特性上、サイズ直しが難しいということが挙げられます。サイズを大きくするならまだしも、詰めて溶接するということが困難な金属なのです。
ちなみに、結婚指輪は一度切断すると縁起が悪いと言われています。そのため、サイズ選びは慎重に行いましょう。
・切断が難しい
チタンの特徴は硬いということ。万一、怪我や事故によって指輪を外さなくてはならないというときには、専用のカッターを使います。この際硬い金属では、カッターの刃の消耗が激しく、切断がスムーズに行えず危険を伴うという意見もあります。
・有名ブランドでの取扱について
結婚指輪を選ぶ時に一度は訪れるようなハイブランドは、チタンで指輪を作ることはありません。アクセサリーに使われたとしても、宝石などと一緒になるジュエリーがチタンで作られることはないのです。
一概にこうだから、という理由はありませんが、ブランドのイメージにそぐわないという面が大きいのでしょう。チタンはレアメタルと呼ばれることはありますが比較的安価で、資産価値としては低い金属といえます。
貴金属であるゴールドやプラチナこそが素材として相応しい、という考えから、よく知られたブランドの中からチタン製のものを選ぶのは難しいでしょう。
その他の素材
最近ではチタンと同じ類の金属として、タングステン製やステンレス製のリングも注目を集めています。チタンと同じく、金属アレルギーを起こしにくい金属としても有名です。定期的に水洗いを心がけるだけで美しさを保てるということで、手入れもしやすい金属です。
また1万円程度で手に入るということから、ペアリングを購入する若者を中心に人気の高い金属になっていて、結婚指輪として購入する人もいるそうです。
しかし、タングステンの毒性を心配する人も中にはいるようです。現時点で、毒性や危険性は発見されていないものの、その安全性についてはレアメタルという特性上、情報が少なく分かっていないのが現状です。