Column コラム

鍛造指輪TANZO.が推奨するこれまでの常識を覆す画期的システム⑨

指輪

しごこちを実際に試してから結婚指輪を作る。

~鍛造指輪TANZO.が推奨するこれまでの常識を覆す画期的システム

■指輪は数週間、試着してみる

意外と忘れがちなのですが、指輪は装着感……つまり着け心地というものが、とても大切です。

たとえば幅の広い指輪は見た目の存在感はありますが、ちょっとした指の動きにもゴツゴツとした感触が残ります。これが長時間続くと、どうしてもイライラの元になってしまいます。かといって幅を狭くすると「なんだか貧弱に見える……」ということにもなりかねません。

 

こうしたことを防ぐため、TANZOでは指輪の内側に「内甲丸(うちこうまる))という処理を施しています。これは指輪の内側の角を落とし、なめらかな曲線に仕上げたもの。指輪の内側が亀の甲羅のように、丸く盛り上がって見えます。

 

この内甲丸を施すと、指輪の着け心地はグンとアップします。たとえサイズが同じでも、内甲丸でない指輪と比較すると、違いは歴然。指にはめたときの感触がいっそう優しく、柔らかくなります。

 

ただ、この加工を施すためには、指輪に十分な厚みが必要になります。そのためTANZOの作る指輪は、この加工ができるだけの厚みを持たせるようにしています。厚みを出すにはそれだけ多くの地金が必要ですが、この「着け心地の良さ」は捨てがたい魅力。お客様からも「他社の指輪と着けた感触が全然違う」と喜ばれています。

 

また人の指の太さというのは、実は一定ではありません。季節によって、あるいは日によって変化しますし、朝と夜とで微妙にサイズが変わったりします。さらにそのときの体調によって、太ったり痩せたりを繰り返しています。お酒を飲んだ翌朝に指がむくみ、いつも着けている指輪がきつい……。こうした経験をお持ちの方も多いでしょう。ですから店頭で10分程度試着したくらいでは、その方のベストサイズは判りませんし、着け心地の善し悪しも、判断することはできません。

 

そのため指輪は着け始めてしばらく経った頃になって「サイズが合わない」「違和感がある」「手仕事するとき邪魔になる」というトラブルが起こることがあります。これは指輪の出来が悪いのではなく、試着が充分でなかったために起こるものです。もちろん、こうした場合でも若干の調整はできるのですが、それにも限界がありますし、一生の記念品である結婚指輪に後から手を入れるというのは、できれば避けたいものです。

 

そのためにも、指輪はある程度の期間、試着することが望ましいといえます。それも、あなたが購入しようと考えている指輪そのものを、試着するのです。指輪の着け心地は幅や厚み、それにデザインによっても変わってきますから、これは当然のことでしょう。

 

試着期間は12週間ほどあれば理想です。それだけの期間があれば、日常で過ごす場面のほとんどを、体験できるからです。

 

混雑した電車での通勤、デスクワーク、パソコンの操作。台所仕事や掃除洗濯、洗髪にメイク。オートバイや車の運転、週末に楽しむスポーツやホビー、お酒を飲んで、指がむくんでしまったとき。そうしたさまざまなシーンの中で、指輪が邪魔になったり違和感を覚えたりしないか、しっかりと確認できるでしょう。

「確かにそうかもしれないけど……そんなこと、できるの?」

はい。TANZOのオーダーメイド鍛造指輪ならば、それができるのです。

 

 

■作る前に家で試す、画期的な試着システム

通常のオーダーメイドシステムでは、まずデザインを詰めたところで製作にかかります。そしてある程度できあがったところでサイズや装着感、デザインの確認をして、必要に応じて修整しながら完成……というのが一般的な流れです。

ですがこの流れですと、試着が十分とはいえません。しばらくしてからサイズや着け心地に違和感を覚えるなどのトラブルが起こる可能性は高いのです。調整するにしても限界がありますし、せっかく作った指輪を切ったり削ったりすることになりますから、できるだけ避けるべきでしょう。

 

そこでTANZOでは、デザインが決定したところで、まずシルバーを使ってサンプルリングを作ります。もちろん、鍛造製品です。サンプルとはいえ、幅や厚み、全体のデザインは、本番の指輪とまったく同じにします。つまり、試着用の指輪を作るのです。

 

そしてこのサンプルリングをお客様に着けていただき、数日から数週間の間、使用感を試していただきます。

「サイズがちょっときつい」「着け外しが引っかかる感じ」「最初は違和感があったけど、三日で慣れた」「キーボードを打つのに、厚すぎて邪魔」……お客様は本当に、いろいろなご意見を出してくださいます。それでこそ私たちも仕事のしがいがある、というものですが、これらのご意見をすべて踏まえて、プラチナやゴールドを使って本番の製作作業にかかるのです。これなら、できあがった結婚指輪を直したくなることもありません。

 

今までの指輪選びは「お店で試して選ぶ」ものでした。ですがTANZOのオーダーメイド指輪は違います。納得のいくまで「家で試し、修整して、仕上げる」ことができるのです。これはお客様にとっては大きな安心感につながるでしょう。一生のお付き合いとなる結婚指輪の選び方・作り方としては、まさに理想の姿だと自負しています。