Column コラム
ダイヤモンドは必ず顕微鏡でチェック ~鍛造指輪のこだわり⑦ 8/9
■顕微鏡でダイヤモンドをチェック
このように、ダイヤモンドにはその善し悪しを測るさまざまな要素があり、それが良くも悪くも仕上がりの美しさや輝きに影響を及ぼしています。ですがこれらはすべて、一つ一つのダイヤモンドが持っている個性です。鑑定書に記載されたグレードは確かに大きな判断のよりどころになりますが、それだけを鵜呑みにすることもできません。ここまでお読みいただいたあなたには、ご理解いただけることでしょう。
ですから最終的には、あなた自身の感性でもって選ぶべきです。 ダイヤモンドの個性は、私たち人間が持っている個性と同じようなもの。大柄な人もあれば小柄な体型の人もいます。抜けるような透明感のある肌を持つ人もいますし、野性的で健康的な、褐色の肌を持つ人もいます。すべてはその人の個性であって、それを単純に「良い・悪い」と振り分けることはできません。 ダイヤモンドも同じです。その美しさは、大きさ、色味、カット、内包物など、さまざまな要素がからみ合って生まれるものなのです。
そうしたダイヤモンドの個性を知っていただくために、TANZOでは宝石用の顕微鏡をショールームに用意しています。熟練の鑑定士たちは倍率10倍のルーペでダイヤモンドを鑑定しますが、この顕微鏡はさらに倍率が大きく、20倍から50倍程度まで拡大することができます。一般の宝石店では、まず置いてはいないでしょう。ですがこの顕微鏡でダイヤモンドを見てみると、肉眼では見えなかった細かな部分まで、手に取るようにはっきりと見ることができるのです。
ショールームにいらしたならば、ぜひこの顕微鏡を使ってダイヤモンドをご覧いただきたいと思います。そしてあなたが購入しようとしているダイヤモンドについて、その個性をすべて知っていただきたい。そのうえで、あなたが納得のいくダイヤモンドを選んでいただきたい。私たちはそう願っているのです。