Column コラム
宝石業界裏話(12)【割れたダイヤモンド】
ダイヤモンドの魅力は見た目の美しさだけではありません。
地球上で一番硬い鉱物であることも魅力の1つです。
ダイヤモンドを傷つける事ができるのはダイヤモンドだけです。
ですから、ダイヤモンドをカットする工程ではダイヤモンドを使います。
ダイヤモンドを磨くにもダイヤモンドを使います。
そんなダイヤモンドですが、割れてしまう事があります。
右の写真は真っ二つに割れてしまったダイヤモンドです。
実は衝撃に弱い石なんです。
引っかき傷には強いが、衝撃には弱いのがダイヤモンドの特徴です。
ただ、ダイヤモンドでも、割れやすいダイヤモンドと割れにくいダイヤモンドがあります。
内部に亀裂(フェザー)が入っているダイヤモンドですと簡単な衝撃でその亀裂が広がり割れてしまう事があります。
その亀裂があるか、無いかは鑑定書を見てもわかりません。
実際に顕微鏡で拡大して検査します。
それが小さな亀裂であっても表面に達してあるとその危険性は高まります。
ダイヤモンド購入にあたっては内部に亀裂(フェザー)があるのか?ないのか?
あるとしたらどこにあるのか?危険性は?
特に婚約ダイヤモンドなど一生の記念になる大切なダイヤモンドを選ぶ際には後悔することがないように、顕微鏡でしっかりご確認の上ご購入お勧めします。
鑑定書だけに頼っていると後悔することになりますよ。